ボケを防ぐ。|ホントなの?ウソなの?

画像判断でわかること わからないこと

 近年の脳研究の進歩は、CTスキャンや磁気共鳴画像(MRI)などの脳構造画像診断に負するところが大きい。画像診断が痴呆の原因の特定に役立つこともある。例えば前頭側頭型痴呆では特殊な脳の萎縮パターンが見られ診断可能だ。また、脳腫瘍、脳卒中、血管性痴呆、脳血栓、頭蓋内感染症など、構造画像診断でわかることが多い。これらの装置は、脳外科医や神内科医にとっての聴診器に相当するといってもよい。
 また、放射性物質を注射して検査するSPECTやPETでは、アルツハイマーや脳血管性痴呆に特有のパターンが認められている。
 しかし、画像診断によって問診(病歴の調査)や検査が不必要になったわけではない。痴呆はさまざまな臓器の疾病が原因で起こることがあり、それを調べるために血液検査などで血球数、肝機能を反映する酵素類、カリウム、カルシウム、ビタミンB12、甲状腺ホルモンなど、特に重要な項目の数値を調べる。症例によっては、他の検査、例えば髄液検査、尿検査、脳波検査、脳血管造影などを行なう。画像診断では痴呆を代謝障害(うつ、正常な老化、甲状腺疾患、ビタミンB12欠乏症など)を区別することができないからだ。

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