子供用の歯磨き粉でよく「フッ素配合」という言葉を聞くが、フッ素は何も子供たちだけに役立つわけではない。大人の歯にも大変有効な成分で、歯の再石灰化を促す働きがある。
むし歯はプラークによって歯のリン酸やカルシウムなどのミネラルが溶け出すことで起こるが、唾液中にはもともとリン酸やカルシウムが存在し、これが再び歯に戻される再石灰化で歯が修復される。この再石灰化を促進する働きがあるのがフッ素で、歯がリン酸やカルシウムをより取り込みやすいようにしてくれるのだ。
また、フッ素はエナメル質をよりむし歯に強い物質に変えることも知られているが、同時にたくさん取り込むことで歯に縞模様が出てしまうこともわかっている。以前は日本でもむし歯予防の見地から水道水にフッ素を添加しようという動きもあったが、こうした事情もあり、現在ではそのような動きはなくなっている。
アメリカにおけるフッ素の目標摂取量(所要量)

「Food and Nutrition Board, USA, 1997」より
<< 前のページに戻る








